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犬の感染病『犬ジステンパー』について書きます。

 

  • 犬ジステンパーとは、どんな病気なのか?
  • どんな症状がでるのか?
  • どのように感染するのか?
  • どんな治療方法をするのか?
  • 予防方法はどうするのか?

 

飼い主が知っておきたい知識をまとめます。

 

 

犬ジステンパーとは

犬ジステンパーとは、ウイルス(犬ジステンパーウイルス)に感染することで発症する感染症の病気です。

犬が感染しやすい病気で、人間でいうと麻疹(はしか)に近い病気です。中でも特に感染に注意したいのは、免疫の弱い仔犬老犬で、発症すると死亡率も高くなります。

成犬も感染しますが、日頃から健康で免疫力が高い犬なら、比較的軽い症状で治まることも有ります。ただ、体の弱いワンちゃんの場合は注意が必要です。

感染力が非常に高い病気なので、愛犬の飼い主の知識として、日頃から知っておきたい病気の一つです。

 

犬四郎犬四郎

次に、犬ジステンパーの症状や感染方法などを書きます。

犬ジステンパーの症状

急性症

こんな症状があれば、犬ジステンパーかも知れません。

  • 高熱
  • 元気がない
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 目やに
  • 鼻汁

上で書いた症状は、犬ジステンパーの『急性症』と呼ばれる症状で、感染から2週間後くらいで出てくる病状です。(実は、感染から1週間後くらいで発熱の症状も出ますが、すぐに治まるので、知らずに過ぎてしまうことが多いです。)

この時、脳までウイルスに感染すると、痙攣(けいれん)や異常な行動をとる神経症状が出てしまい、死亡率が高くなります。

亜急性症

『急性症』の症状が出たあと、症状が回復することがあります。また、『急性症』の症状がほとんど出ずに回復する犬もいます。

いっけん、「よかった!」と感じますが、潜伏した犬ジステンパーウイルスが数週間から数ヶ月後に、脳へ感染して神経症状が出る場合があります。

これが、犬ジステンパーの『亜急性症』と呼ばれる症状です。

神経症状がでると、『急性症』の時と同じように死亡率が高くなります。また、運良く回復しても、神経に障害がのこる確率が高くなります。

慢性発症

4歳から8歳くらいの犬で、『急性症』のように急な病状の進行ではなく、じわじわと発症して痙攣(けいれん)や麻痺(まひ)などの神経症状がでる場合があります。

これは、犬ジステンパーの『慢性発症』と呼ばれる症状です。

また、6歳以上の犬が、犬ジステンパーを『慢性発症』した場合、老犬脳炎と呼ばれる症状を発症し、性格の変化や目が見えなくなったり、鬱(うつ)状態、飼い主が判断できなくなったりします。

感染方法・感染経路

犬ジステンパーの感染犬から感染します。

感染犬からの感染経路は、

  • 接触感染
  • 飛沫感染

…の2経路があります。

 

接触感染:犬ジステンパーウイルスに触れることで感染すること。病犬をなめたり、鼻をくっつけて臭いを嗅いだ場合に感染します。

犬四郎犬四郎

愛犬が別の犬と接するときは、相手の犬に目ヤニや鼻汁などの病状がないか、サラッとチェックするのも予防ですね。

 

飛沫感染:感染犬のクシャミなどで、空気中に飛散したウイルスを吸って感染すること。病犬の近くにいる犬が鼻や喉の粘膜から感染します。

犬四郎犬四郎

多頭飼いしている人などは、集団感染を防ぐために気をつけたいですね。

治療方法

犬ジステンパーの治療方法に特効薬が有りません。なので、病気の治療は愛犬の自然回復力次第になります。

動物病院に行けば病気を楽にする治療は受けられるので、愛犬の負担を減らすためにも、必ず動物病院で診てもらいましょう。

 

特効薬が無い犬ジステンパーは、仔犬や老犬、体の弱い犬にとって『発病は命に関わること』なので、犬ジステンパーに感染しにくくする。または感染しても症状をましにする事が大事です。

そのためにも、次に書く予防対策を知っておきましょう。

予防対策(ワクチン)

犬ジステンパーの予防対策で、いちばん効果的なのはワクチンを接種することです。

ワクチン接種が効果なのは、愛犬の体内に免疫力を作って、犬ジステンパーウイルスに感染しても、病状をほとんど出さなかったり、症状を軽くできるからです。

ワクチンの接種時期は、仔犬の時の接種が終わってから、1年ごとの接種が推奨されています。

混合ワクチンについての記事はコチラ

 

特に気をつけたいのは、仔犬の時のワクチン接種時期です。なぜなら、仔犬の時に犬ジステンパー感染をすると、致死率が90%にもなるからです。

仔犬の時のワクチン接種時期についての記事はコチラ

 

犬四郎犬四郎

ただし、これは一般的な見解なので、実際のところは動物病院の先生の指示を優先に判断してくださいね。

感染しているかも!?と思ったら

愛犬の症状をみて、感染の疑いを感じたら、すぐに動物病院で診察を受けて、正確な病名を診断してもらいましょう。

その場合、事前の電話で『愛犬の症状』と『犬ジステンパー感染の疑い』を伝えて、動物病院側の指示に従って受診に行くのが良いです。

連絡無しで病院へ行って、別のワンちゃんに犬ジステンパーを感染させたくないですからね。注意がひつようです!

ウイルスの消毒方法

犬ジステンパーウイルスの消毒方法は、塩素系漂白剤(衣料用)で殺菌するのが効果的です。

水500ccに対して漂白剤20ccを混ぜた液を、スプレー容器などを使って拭き取ります。手荒れや塩素の吸い込みに注意して、手袋やマスクを付けて作業して下さい。

 

多頭飼いをしていて、一頭に犬ジステンバーに感染している恐れがあると感じた場合は、他の愛犬達に2次感染させないための対処が必要になります。

あとがき

犬ジステンパーについて、まとめました。

 

この病気は、仔犬・老犬・体の弱い犬を飼っている人に注意が必要だと思います。

仔犬の場合は、予防ワクチンの接種時期について。

老犬や体の弱い犬の場合は、日頃からの滋養強壮

 

愛犬のために、気にかけてあげたいですね。

 

最後まで読んで頂いて、

ありがとうございました!