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犬の感染病、『犬パルボウイルス感染症』について書きます。

 

  • 犬パルボウイルス感染症とは、どんな病気なのか?
  • どんな症状がでるのか?
  • どのように感染するのか?
  • どんな治療方法をするのか?
  • 有効な予防対策とは?

 

飼い主が知っておきたい知識をまとめます。

 

 

犬パルボウイルス感染症とは?

犬パルボウイルス感染症とは、1987年に発見された比較的新しい病気で、ウイルス(犬パルボウイルス)に感染することで発症する感染症の病気です。

この病気が流行した当時は、死亡する犬が多くいたようですが、現在ではワクチンなどで免疫をもつ犬が増えて軽い症状ですむ事が多いようです。

しかし、子犬が感染すると死亡率が高いので、注意が必要です。

 

犬四郎犬四郎

次に、犬パルボウイルス感染症の症状や感染方法などを書きます。

犬パルボウイルス感染症の症状

こんな症状があれば、犬パルボウイルス感染症かも知れません。

  • 元気喪失
  • 衰弱
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲がなくなる

ウイルスに感染して、2日後ほどで上記の症状を発症します。

成犬の場合

軽い症状で済む犬は、発症してから1~2日で回復にむかいます。

中程度の症状の犬は、動物病院の補助治療で3~5日で回復にむかいます。

嘔吐と下痢が治らない重症の犬は、死亡してしまう場合が多い。

子犬の場合

犬パルボウイルス感染症は、子犬の時に感染すると死亡率が高くなるので、注意が必要です。

子犬期の症状は以下の通り。

  • 発症して1日ほどで死亡してしまう、過急性感染
  • 生後8週以内の感染に多い、心臓の病気になって死んでしまう心筋炎

感染方法・感染経路

感染した犬の嘔吐物や排便を口にすること(経口感染)で感染します。

ウイルスは生命力が強く、感染力を持ったまま長期間生存します。

人が感染犬になめられた手を、感染していない犬がなめると、感染する場合もあります。

 

犬四郎犬四郎

特に子犬の間は、散歩中に嘔吐物や排便に近づけないために、愛犬から目を離さないようにしてあげましょう。

治療方法

犬パルボウイルス感染症の治療方法に特効薬が有りません。なので、病気の治療は愛犬の自然回復力次第になります。

ただし、脱水症状の緩和や二次感染を防ぐための治療を受けることで回復を早める事ができるので、なるべく早く動物病院の治療を受けるようにしましょう。

 

特に仔犬時期の感染は致命傷となります。感染してからでは遅いので、予防対策をしっかりしましょう。

予防対策(ワクチン)

犬パルボウイルス感染症の予防対策で、いちばん効果的なのはワクチンを接種することです。

ワクチン接種が効果なのは、愛犬の体内に免疫力を作って、犬パルボウイルスに感染しても、病状をほとんど出さなかったり、症状を軽くできるからです。

ワクチンの接種時期は、仔犬の時の接種が終わってから、1年ごとの接種が推奨されています。

混合ワクチンについての記事はコチラ

 

仔犬のワクチン接種時期は特に気をつけましょう。何度も書きますが、仔犬の時に犬パルボウイルスに感染をすると、高確率で死亡します

 

ペットを飼う前から、子犬の時期のワクチン接種についての知識をつけましょう。

ワクチンの知識を持つことで、ペットショップがワクチンを適切に接種しているか確認することができるからです。

ずさんなショップだと集団感染している恐れがあるので、日頃から信頼できる店を探しておくといいですね。

仔犬の時のワクチン接種時期についての記事はコチラ

 

感染しているかも!?と思ったら

愛犬の症状をみて、感染の疑いを感じたら、すぐに動物病院で診察を受けて、正しい治療をしてもらいましょう

その場合、事前の電話で『愛犬の症状』と『犬パルボウイルス感染症の疑い』を伝えて、動物病院側の指示に従って受診に行くのが良いです。

飛び込みで受診に行って、実際に病気が犬パルボウイルス感染症だったら、他の動物への感染など、迷惑をかける事になるので、注意してくださいね。

ウイルスの消毒方法

犬パルボウイルスは、ある程度の高温や乾燥状態でも生存できるほど強く、2年ほど生存するとも言われています。

消毒で死滅させるには、一般的なアルコール消毒では効果がなく、塩素系の消毒液を使う必要があります。

もし、この病気で仔犬を亡くした後、新しい仔犬を迎えようとする場合、以前の犬に使っていた物は(ゲージを含めて)全てを買い直すのが安全です。

あとがき

犬パルボウイルス感染症について、まとめました。

 

何度も書いていますが、仔犬の時期の感染は命に関わるので注意してくださいね。

予防ワクチンの接種時期の詳細については、動物病院の先生に確認しましょう。

 

またこの病気は、老犬・体の弱い犬も発病した時に重傷化するおそれがあるので、注意したほうがいいです。

そんな老犬体の弱い犬には、日頃からの滋養強壮を心がけたいですね。

 

愛犬のために、気にかけてあげましょう。

 

最後まで読んで頂いて、

ありがとうございました!