愛犬とのすばらしい時間をずっと楽しむための情報ブログ、ワンだふるタイムの犬四郎です!
犬四郎(ケンシロウ)のプロフィール
犬の感染病、『犬伝染性肝炎』について書きます。
- 犬伝染性肝炎とは、どんな病気なのか?
- どんな症状がでるのか?
- どのように感染するのか?
- どんな治療方法をするのか?
- 有効な予防対策とは?
飼い主が知っておきたい知識をまとめます。
犬伝染性肝炎とは?
犬伝染性肝炎とは、ウイルス(犬アデノウイルスⅠ型)に感染することで発症する感染症の病気です。
犬アデノウイルスⅠ型は、感染力が強く、感染すると急性の肝炎になります。
感染した犬の症状は、無症状から重症の症状までさまざまですが、1歳未満の子犬が感染すると突然死する場合があるので、注意が必要です。
犬伝染性肝炎の症状
こんな症状があれば、犬伝染性肝炎かも知れません。
- 元気喪失
- 食欲不振
- 鼻水
- 高熱(5日前後)
ウイルスに感染して、2~8日の潜伏期間の後、上記の症状を発症します。
犬伝染性肝炎は、感染症状が軽いものから重いものまで、さまざまです。
無症状の犬は、感染しても何も症状を出さない場合が多いです。
軽症の犬は、元気喪失・食欲不振・軽い熱をだしますが、やがて回復します。
重症の犬は、元気喪失・食欲不振・鼻水・40度以上の高熱をだします。この時にほかの感染症を混合感染すると、死亡率が高くなります。
成犬の場合
健康な成犬が犬伝染性肝炎に感染した場合、無症状から軽症ですむ場合が多いです。
体調不良の成犬・体の弱い成犬・老犬は、重症に発展する恐れがあるので、ご注意ください。
子犬の場合
子犬が感染した場合は、犬伝染性肝炎が重症になる恐れがあるので注意が必要です。
また、1歳未満の子犬が感染した場合に、特に症状を出す間もなく突然死することがあります。
この場合、病気に気付く間も無いので、日頃からの予防対策が大切になってきます。
肝炎性ブルーアイ
犬伝染性肝炎の回復期に、犬の目が青く白濁する『ブルーアイ』という症状がでる場合があります。
重症になった時、回復途中で出ることが多い症状です。ただし、ほとんどの場合ブルーアイは回復します。
感染方法・感染経路
感染した犬の唾液や尿糞を口にすると(経口感染)感染します。ただし、空気感染はしません。
犬伝染性肝炎に感染した犬は、病気が回復した後も6ヶ月ほどの間、尿から犬アデノウイルスⅠ型を排出します。そして、そのウイルスは、その後3ヶ月ほどの間は死滅しません。
成犬の場合、知らないうちに無症状の犬伝染性肝炎になって、尿からウイルスを出している場合があるので、子犬と一緒に飼っている場合は注意が必要です。
実際のところ、無症状だと発病に気づかないですから…厄介です。
感染しないように、予防対策をしっかりするしか無いですね。
治療方法
犬伝染性肝炎の治療方法に特効薬が有りません。
しかし、二次感染を防ぐ治療を受けることで、重症の緩和や死亡の防止につながるので、なるべく早く動物病院の治療を受けるようにしましょう。
予防対策(ワクチン)
犬伝染性肝炎の予防対策で、いちばん効果的なのはワクチンを接種することです。
ワクチン接種が効果なのは、愛犬の体内に免疫力を作って、犬アデノウイルスⅠ型に感染しても、病状をほとんど出さなかったり、症状を軽くできるからです。
ワクチンの接種時期は、子犬の時の接種が終わってから、1年ごとの接種が推奨されています。
混合ワクチンについての記事はコチラ
特に気をつけたいのは、子犬のワクチン接種時期です。
屋外へ散歩に連れ出したり、他の犬と接触させるのは、子犬時のワクチンプログラムの完了後が安全です。これはとても重要な事です!
子犬の時のワクチン接種時期についての記事はコチラ
感染しているかも!?と思ったら
愛犬の症状をみて、感染の疑いを感じたら、すぐに動物病院で診察を受けて、正しい治療をしてもらいましょう。
その場合、事前の電話で『愛犬の症状』を伝えて、動物病院側の指示に従って受診に行くのが良いです。
また、待ち合わせ場所では、愛犬が他の犬ちゃんに触れたりしないように注意してくださいね。
ウイルスの消毒方法
犬アデノウイルスⅠ型は、ある程度の高温や乾燥状態でも生存できるほど強く、2年ほど生存するとも言われています。
消毒で死滅させるには、一般的なアルコール消毒では効果がなく、塩素系の消毒液を使う必要があります。
もし、この病気で子犬を亡くした後、新しい子犬を迎えようとする場合、前の犬に使っていた物は(ゲージを含めて)全てを買い直すのが安全だと思います。
あとがき
犬伝染性肝炎について、まとめました。
何度も書いていますが、子犬の時期の感染は命に関わるので注意してくださいね。
予防ワクチンの接種時期の詳細については、動物病院の先生に確認しましょう。
またこの病気は、老犬・体の弱い犬も発病した時に重傷化するおそれがあるので、注意したほうがいいです。
そんな老犬や体の弱い犬には、日頃からの滋養強壮を心がけたいですね。
愛犬のために、気にかけてあげましょう。
最後まで読んで頂いて、
ありがとうございました!